学資保険はお得なの?

子供のこと

金融リテラシーをあげるため、FP3級の勉強をしています.
資格を取ることも楽しみの一つではありますが、日々の生活で知識を役立てることができるようになるのが重要だなと感じます.
今日は、FPの勉強項目にあるリスクマネジメントの分野に関連して、学資保険はお得なのか?』について、『投資信託による積み立て』と比較をしつつ考えたので、その結果をまとめてみようと思います.

学資保険とは

学資保険を皆さんは、ご存じでしょうか?

簡単に言うと、子供が小さい時からコツコツお金を貯めて、子供が大学進学するくらいの時期にまとまった保険金を受け取る貯蓄型の保険です.
保険金の受け取り方は一括、分割(大学在学中の期間で等分)で選択できるようです.
 
また、保険期間中に契約者(親)が病気や事故で死亡した際には、その後の保険料を納めなくても子供に保険金が全額支給されます. しかも、返戻率は100%超えるものも多くあります.
(すなわち、払った額より多く受け取れるということ)

おぉ~なんか、良さげじゃないですか.
最近は、銀行にお金預けても、ちっとも増えないしね.
本当でしょうか、、
貯蓄性、保険性の観点で本当にお得なのか? 自分なりに考えてみました.

学資保険_vs_S&P500  (どっちがお得?)

貯蓄性という観点で、学資保険は優秀なのか??

ソ〇ー生命の学資保険のホームページに下記の広告が掲載されておりましたので、比較例として使わせていただこうと思います.

  • 契約者:男性 30歳
  • 加入時期:子供が0歳
  • 満期:子供が22歳
  • 年払い保険料:183,892円
  • 払い込み期間:10年
  • 払い込み総額:1,838,920円
  • 受け取り金総額:2,000,000円
  • 返戻率:108.7%

では、仮にS&P500というアメリカの株価指数に連動する投資信託に、上記保険と同条件 (10年積み立て+12年放置)で積み立て投資したらどうなるでしょう?
利回りを4%、2%、1%で算出してみた結果がこちら↓です

S&P500 (4%)S&P500 (2%)S&P500 (1%)
払い込み総額1,838,920円1,838,920円1,838,920円
受け取り金総額3,534,729 円2,454,532 円2,167,867 円
返戻率192.2%133.5%117.9%
注>計算のための年金終価係数・終価係数は https://keisan.casio.jp/ を参考にさせていただいてます

どうでしょうか? S&P500の圧勝じゃないでしょうか??
なお、今回計算で使った利回りは、決して大きい値ではないです.
直近20年のS&P500の利回りは8%±3%くらいだそうです.
いや、、最近は株高だからね、、と思われる方は、S&P500の過去の利回りを調べて見てください.
今回計算した4%、2%、1%が決して大きい値ではないことがお分かりいただけると思います.

学資保険_vs_S&P500+生命保険 (どっちがお得?)

いやいや、、学資保険には契約者(親)が死亡した際にも、子供が保険金を全額受け取れるというメリットがあるでしょ?という、ツッコミが聞こえてきました 笑

そのとおりです、、.
同等以上の保証を死守するため、生命保険に加入したとしましょう.
生命保険だけにね ! (赤字にする必要あるのか、、)

以下は、メッ〇ライフ生命のスーパー割引定期保険(掛け捨て)_20年更新にて見積もった内容です.
保険期間は22年想定ですが、20年更新しか記載がなかったので上記内容で計算してます.

  • 契約者:男性 30歳 
  • 加入時期:子供が0歳
  • 保険期間:子供が22歳まで
  • 月額保険料:730円
  • 払い込み総額:192,720円
  • 保険金 (死亡したときに貰える):5,000,000円※
    ※:学資保険の受け取り金総額2,000,000円以上

生命保険に加入した場合、S&P500の受け取り金総額から上記払い込み総額を差し引く必要があります.
その結果はこちら↓です

学資保険S&P500 (4%)S&P500 (2%)S&P500 (1%)
払い込み総額1,838,920円1,838,920円1,838,920円1,838,920円
受け取り金総額※2,000,000円3,342,009 円2,261,812円1,975,147 円
返戻率108.2%181.7%123.0%107.4%
※:S&P500は投資信託の受け取り金総額から、生命保険料の払い込み総額を引いたものです

さすがに、利回り1%だと厳しいようです. 学資保険に劣る結果となりました.
それでも、4%と2%では学資保険より受け取り金額が大きくなります.

S&P500の過去の利回りから考えると、、
私としては投資信託+生命保険(掛け捨て)を選択してしまいます(^^;

まとめ

今回は、子供の教育資金を準備するのに『学資保険』と『投資信託+生命保険 (掛け捨て)』はどっちがお得か?について検討してみました.

その結果、私としては『投資信託+生命保険 (掛け捨て)』がお得そうだという結論に至りました.

もちろん、投資信託は今後の経済状況によるところもあるので、その点はリスクとして考えておかないといけません. (今回検討した利回りは過去から予想していますし、未来のことは誰にもわかりません)

大事なのは、今回検討したようなことを理解した上で、自分の考えをもって選択できることではないでしょうか.

以上、今日のところはこの辺で失礼いたします. みなさんの貯蓄生活に幸あれ~ 笑

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